冬来たりなば、春遠からじ。


昔よぉ〜、K塾ってとこに行ってたんだけどよぉ〜、そこのそこそこ有名な英語の塾講師がよく、『冬来たりなば、春遠からじ』って言葉が好きで使ってたんだよ。
意味は、冬の次には必ず春が来る、『冬』の中にすでに『春』は内包されている、明けない夜は無く覚めない夢など無い、ってことです。つまり、お前ら受験中の今は苦しいけどきっと春が来るから頑張れよ、って意味でその塾講師は使っていたんだと思う。


でも、この地球上には『春』の来ない地域もあるわけよ。
永遠に春の来ないところだってあるし、逆にずーっと春が続くところもあるわけだ。


人生というのもそれと同じで、永遠に幸せの来ない人間もいれば幸せの多い人間もいるわけです。ならばいつまでも幸せの来ない人間はどうすればいいのか?じゃあ春の来ないところに住む人はどうするかと考えてみると?常春の国に行けばいい。そこで人生をやり直せばいい。だからそういうことです。そういうことなんです。冬来たりなば春遠からじ、ってのはそういうことなんですよ。春が来ないと思ったらすぐにそんなとこでの生活やめちまえばいいんだよ。逆に言えば、秋が来たらすぐに南に逃げろ、とも言えるな。
しかし常春の国に住める人間の数には限度があるわけで・・・全人類が常春の国に来ちまえば住めるところはなくなるし、居酒屋だって常にいっぱいになるし、TSUTAYAでお気に入りのCDもまともにレンタルできなくなる。だから、真の楽園なんて誰も教えちゃくれないんです。誰だってすぐにお気に入りのアーティストの新作をレンタルしたいわけだし、居酒屋やファミレスで順番待ちはしたくないわけだしね。