華麗なる日々


今日は、カレー好きにとっての聖地であり、また遠路遙々千葉からそのカレーを食いにやって来る猛者もいるという伝説的超聖地であり、あの海原雄山も一目置き、更にマンガなども置いてあり長居するには最適である上値段も超安いという銀河一旨い究極のカレー屋「R」が、なんと200円でカレーを出す!という記念すべき日であった。


この店、まぢで旨い。死ぬほど旨い。大体カレーという物は日本人たる者誰しも一家言持っている物であり、国民食と言ってもよい。(しかし、カレーといいラーメンといい日本人の国民食といえるものって外国の物が多いですな。まぁ、他にもそばとか丼とかあるしいいか。)誰の家にもカレーの作り方という物があり、その作り方は千差万別!基本的なにんじん、ジャガイモ・・・などの材料すら外す家もあると言う。家によってカレーの作り方は違う。また家によってルーも違ってくる。カレー粉からルーを作る家もあれば、バーモントカレーを鍋にぶち込むという家もあろう。既成のルーにしても各家庭一家言あり、「うちはバーモントカレーじゃなきゃだめだ!」「いやいやうちはジャワカレーだ!」と、一つのルーにこだわり滅多にルーを変えない場合が多い。カレーという物はまさに「おふくろの味」であると言えよう。(ちなみに、ウチはバーモントカレーの中辛と決まっている)そして、誰もが経験したことがあるであろう、小学生の頃近所の公園で野球とかして家に帰るとカレーの香りがしたその瞬間の何とも言えない高揚感、そして翌朝の残り物のカレーをついつい2杯も食べてしまうという・・・日本人にとってはカレーとは一言では語れぬ物であるといえよう。民明書房刊『私のカレーは左利き』より


まぁ、それはいいとして・・・つまり、何が言いたいかというと、100人いれば100の家庭があり、また100のカレーがある中で、ほぼ全ての人に「ここのカレーは旨い!」と言わしめる「R」はすごい!とこう言いたいわけです。お母さんのカレーより旨い!と言わしめるのはすごい!といいたいわけです。思わず興奮して民明書房から引用までしてしまった。


それが200円。その日の「R」はクリスマスの日のケンタッキーより混んでおり、店の前には行列が出来、3時間待ち4時間待ちは当たり前であり、更に徹夜で店の前に行列を作る者まで現れて店の周りは大混乱を極め、押し合い、へし合い、暴動、喧嘩、戦争、コロニー落とし、天下一武道界、大威震八連制覇、職務質問、逃亡、カーチェイス、発砲、逮捕、尋問、拷問、自白、裁判、処刑などなんでもありの状況と恐ろしいことになっているというわけでもなく、いつもより結構混んでるなぁぐらいであった。回転が速いからね。でも混んでる。どんどん客が来る!


んで、写真のカレー(撮影:O)が出る。これが200円とは思えないほどメチャ旨い!
M曰く、「冷蔵庫の残り物みたい」と言っていたが、逆に冷蔵庫の残り物だけでこのクオリティのカレーが出来れば大したものである。カレー大臣になれるね。でっかい鶏肉の固まりが3つも入ってるし、里芋や蓮根が入っているしで相当いい仕事している。旨い。旨すぎる。もし俺が総理大臣になったらこの店にカレー大臣を任せるね。うん、決めた。


そんなカレーを食って満足して家に帰ると、家に用意されていた夕飯もカレーだった。
食った。旨かった。2杯食った。旨かった。
その日の夕食は野菜カレーで、「R」の味付けにどことなく似ていた。旨かった。