電車男×電車男


電車に乗ってると、座席でカップルがいちゃいちゃしてるのを見かけた。
ここまではいい。よくあることだ。


しかし、微妙だったのだ。
女の方が妙に男っぽい。妙にごついし、妙にでかいし、ちょっとだけヒゲは生えてるしで。
声も聞く限りだと、なんかぁゃιぃ。女っぽくない。


更に、男の方の見た目が妙にホモ臭いのも、その疑惑に拍車をかける。
白だし、なんか肌がテカテカしてるし、小太りだし、髪型がホモっぽい感じだしで・・・
何より、それ特有のオーラが出ていた。あと、顔がホモを想起させる感じだった。
というか、性欲をもてあまし放題な感じの顔だね。一言で言うとウザイ系の顔。
あの、何というか、俺が一番嫌いなタイプよ。それが俺の目の前にいる。すごくうざったい。


つまり、ホモかヘテロか、どっちだか分からないのだ。
果たしてこれはどっちなのか。
いつの間にかこのことは、『どうでもいいがとても気になること』として俺の頭から離れなくなってしまっていた。正直こいつらがホモだろうがヘテロだろうがどうでもいい。ホモだったからといって、ホモきもいんだよ死ねとかよーし俺も混ぜろとかそういうコトを言いたいわけではないのだし、ヘテロだったからといって別に見慣れているのですっごくどうでもいい。ただ、どちらなのかを確信せねばならない、そんな義務感のようなものが俺の中で生まれていた。


やはり争点は「あの『女』は『男』なのか?『女』なのか?」ということだろう。
いや、『女』という言い方は正しくないのかも知れない。
レズビアンだと、ネコとかタチとかそういう用語はあるが・・・
男の場合はなんて言うんだろう。凸とか凹とかそんな感じか?つっこむほうとつっこまれるほう。
そこまで俺はホモには詳しくない。とりあえず、便宜的に『女』と呼ぶ。


はたしてあの『女』は何なのだろうか?俺の中ではほぼ五分五分である。
どちらであってもおかしくはない。とても危険な賭だ。
別に負けたからと言ってジョジョのダービー兄弟みたいに魂をとられるわけじゃないし、勝ったからと言って別に何ももらえるわけじゃないし、本当にどうでもいいのだが、なんか負けられない気がしていた。負けられなかった。


めんどいので続きは後で。