府中試験場で飯を食う


とりあえず、飯を食ってみた。
どうやら地下に喫茶や食堂があるらしい。
B級グルメ部副部長としては行かねばならぬ。いや、行かせてください。


実際に行ってみた。で、食券を買う前に見本を見る。
・・・カレーにグリーンピースが入っている・・・
俺はグリーンピースが嫌いなわけではないが、これはコストの面から見てどうなのか。
そして、カレーにグリーンピースを入れてるのは俺は給食でしか見たことがない。
栄養バランスを考えてるのか?お役所らしく健全なことで・・・。


・・・高い。
カツカレーが780円もする。いや、妥当な値段か。
俺がいつも行ってる店が安すぎるのだろうきっと。
そのなかでもそこそこ安い(550円)トンカツ定食を頼むことにした。


俺の前に並んでいた人がカレーを頼んでいた。
カレーを見てみると、グリーンピースは入っていないようだった。


俺の順番来る。食券を出す。トレーを置く。すると、無愛想なオッサンがトレイをひったくるようにしてオッサン側に引いて、その辺においてあった(トンカツ定食のお皿は上に覆いのようなものをおいた上で積み重ねてある)トンカツのお皿と、漬け物と、これまたお皿の上に覆いのようなものをかぶせられて積み重ねられているごはん(!!)をトレイに乗せる。そして、めんどくさそうにみそ汁をよそって、トレイに無愛想に置く。


この態度は俺の中で合格である。
この、公務員的な無愛想気味がナイス。


そのへんに座ってとんかつ定食を食べてみる。
場所柄か、一人で食べてる人多し。結構静か。
椅子のチープさ、机のチープさ、老朽化しているさまなども十分に合格点である。


とんかつにソースをかけるとウスターソースであった。
俺はウスターより中濃やとんかつソースのほうが好きだが、これも良い(何故良いかは後述する)


食べてみる。いっただっきまーす。
とんかつやごはんは保温機などの中にしまってあったわけでもないのに意外に温かい。
味の方は、至って普通か、まずいかのどっちか。
550円という値段も割高だし、俺はこの同じ550円で、もっと量も多く、温かく、店員さんも無愛想ではなく、灰皿がちゃんとテーブルに据え付けられていて煙草も吸い放題でマンガもおいてあったりしてくつろぎ放題な店を俺は何件も知ってる。いや、このとんかつ定食の味はハッキリ言ってしまうと、松屋にすら劣っている。(しかし最近の松屋は頑張ってると思う。松屋スープカレーを始めて食べたとき、松屋に神が降りたと本気で思った。)
しかし、この食堂の場合は雰囲気で魅せてくれる。


この計算され尽くされたかのようにあったかくも冷たくもないおかずとごはん!
そしてウスターソース!キャベツへのソースのしみこみ具合!
やる気のないみそ汁の中のワカメ!そして漬け物!
これは、合宿所なんかで食べる食事と非常にそっくりであるということに気づいたのだ。
部活の合宿とか、あとは修学旅行なんかでもこういうのが出たりするかな。
とんかつという合宿の定番メニューをセレクトしたということも、その気分に更に拍車をかける。


更に、やけに無愛想なオッサン!
刑務所の食事ってこんなんなんだろうなぁ、と思いを馳せてみる。
ちなみに、俺は刑務所の食事は死ぬ前に一回は食べてみたいなぁ、と思う。
もしも俺が性犯罪とか性犯罪とか性犯罪とかを起こして、刑務所のお世話になることになったら、三食出る食事を全てノートにメモし、レビューをして、点数を付け、出所したときにそれをまとめた本を出そうかなぁと思っている。(花輪和一の「刑務所の中」に、刑務所の中の食事が詳しく載っているが、なかなかうまそうであった。)


後悔したのはメニューにあったカレーを食べなかったこと。
どんなカレーだったのだろうか。
あのとき、いっそ食べとけばよかったなぁと後悔している。