日本初のアニメーション


鉄腕アトムの第一話を見てみた。
日本初のアニメーションらしい。


始まると、いきなり少年がチープな未来風のちょっとだけ地面から浮く自動車を運転しているシーンから始まる。アニメが最初に説明をあんましないのはこのころからの伝統かな。
というか、まだ髪の毛があったころの冨野先生が関わってたからか?それとも、髪のある冨野が手塚先生に影響を与えられたのか?
全てはもう現在のハゲ冨野に聞くしかない。


話を元に戻そう。
この少年、結構運転危ないです。明らかに中央線とか超えて運転してます。こいつに免許を与えたのは誰だ。それ以前に普通自動車(?)の免許が取得できる年齢に見えないのですが。どうでもいいけど。


で、案の定トラックにぶつかって事故ります。
この間、台詞なし。登場して10秒で死亡。悲惨である。
で、そこで天馬博士が登場。
天馬博士は考えました。


息子を生き返らせよう!と。


で、ロボットを作り始めます。


誰だこいつに研究費を渡したヤツは。
恐らく、現在の日本の科学技術の粋を集めたロボットを作る、という名目でなんとか研究費を捻出したのでしょう。とんでもないヤツだ。実際、ものすごいのができあがってるのは、みなさんご存じの通り。


で、ロボットを作るシーンでショスタコーヴィチ交響曲第5番が数秒ほど流れます。(いや、ショスタコーヴィチじゃなかったかもしれないけれど、曲全体から流れるショスタコ臭(ロシア臭い上に男臭い)からして、間違いない。)


で、完成します。
見てみる限りではディズニーアニメを相当参考にしたんだろうなぁ、という感じですが・・・。手塚先生・・・。さすがは無許可でバンビの漫画版を勝手に出版した漢!著作権にうるさいディズニーに唯一立ち向かえる漢!


ていうか、ショスタコーヴィチを流してもいいのか?
このアニメが放映された当時、ショスタコーヴィチは余裕で生きてたぞ・・・?生涯のうちに作った交響曲も全部完成してないし・・・(確か12か、13番ぐらいまでしか作ってなかったんじゃないかな?)さすがは手塚先生。漢です。多分この曲自体もどっかのレコードから勝手にとってきたに違いない。著作権を恐れぬ漢である。


ちなみに、ショスタコーヴィチ著作権はまだ切れていない。
切れるのは2025年ぐらいか?まだまだ先の話である。
2025年はショスタコブームが来るに違いないと見ているが、どうか?いや、こないかなー。ひたすらマニアックだからなーショスタコーヴィチ。もっとも大衆向けといわれるタコ5も随所から隠しきれなくて噴出してくるようなマニア臭がするからなー。


で、アトム起動のシーン。
ベートーヴェン交響曲第五番「運命」が流れる。
アトムというロボットの運命、天馬博士の運命・・・結構象徴的なシーンだと思った。


アトムが起動するシーンがまた細かい。


その後、天馬博士とアトムの生活のシーンが流れますが、ここもまた細かい。
天馬博士はアトムが成長しないと言うことに腹を立て・・・


おいおい、それならば新しい体を作ってやれよ天馬博士。
少佐*1だって成長のたびに体を取り替えてたぞ?
しかも、自分で作っておきながら、これです。


腹を立てた天馬博士はアトムをサーカスに売り飛ばします。
せっかくの研究成果が。
天馬のバカが明らかに個人的な理由でアトムを作ったのがよく分かるシーンですね。
アトムに費やされた研究費、技術者の労力などはバカにならないはず。
それこそ「プロジェクトX」ができるぐらいに。か〜ぜのなかのす〜ばる〜♪すなのなかのぎ〜んが〜♪みんなどこへい〜った〜♪(黒部ダムで熱唱しながら)
そんな苦労の結晶、日本の科学技術の結晶を、サーカスへポイ。
とんでもねぇなこの男。最悪、殺されるぞ・・・。


で、ロボットサーカスで働かされます。実はここで「アトム」と名付けられたんですね。
「ゴーレム」というロボットとの戦い。
しかし、日本初のアニメーションでいきなりロボット同士のプロレスをやるとは・・・。
日本って相当ロボットが好きなんだなぁと思った。


で、このシーンですが、明らかにガンダムSEEDよりもロボットがしっかり動いている。
まぁ、あのハゲがコンテを切ってたアニメなんだから、それに負けるのは当たり前か。

*1:攻殻機動隊に出てくるメスゴリラのこと。